大岩雄典 米光一成 2人展+放送
人数・時間・対象年齢
会期|2022年2月11日/金・祝/– 2月20日/日/
展示|12:00 – 19:00 (15日は休み) ★感染対策につき事前予約あり
放送|20:00 –
展示チケット|2000円 ★何度でも再入場可★会場では米光一成のゲームもプレイできます
放送チケット|2500円 ★全回視聴できます★アーカイブ動画つき
通しチケット|3000円 ★展示+放送
主催|PARA
企画|岸井大輔
助成|公益財団法人熊谷正寿文化財団(大岩雄典)
概要
ゲームやインスタレーション、リアル脱出ゲーム、謎解き、イマーシブシアター、恋愛リアリティショー、芸術祭、双方向コンテンツ……「体験型」の表現が増えている。わたしたちと作品との距離はつめられ、ただ「観る」というより「体験する」と言いたくなるような。ジャンルを越えてその新しい魅力を考えるため、ゲームをアーティストがインスタレーションして展示し、様々なジャンルからゲストを招く。
2021年夏、大好評をいただいたトークイベント「物語に参加させるとはどういうことか」。それぞれ美術・演劇・ゲームを背景とする大岩雄典・岸井大輔・米光一成が登壇し、「物語」と「参加」について喧々諤々語った。
このイベントの続編を考えるうち、3人で「新作をつくって考えるのが一番てっとり早いのだ」というアイデアに至った。
「米光一成のゲームを大岩雄典がインスタレーションする」。加えて、会場には米光さんのゲームと、大岩さんの新作・旧作も展示します。放送イベントは毎日あり、アーカイブ動画での視聴も可能です。
体験型作品の「仕様」から魅力を考える。是非体験し、一緒に考えてください。
大岩雄典|website
美術家。1993年生まれ。物語論・言語哲学の知見を用いて空間・映像を構築することで、人間と時空間の居合わせ(ないこと)を上演するインスタレーションやフィクション、テクストを制作。たとえば落下、脚色、孤立、遭難、幻聴、隔離、予感。
主な個展に「無闇」(2021 / TALION GALLERY)「バカンス」(2020 / トーキョーアーツアンドスペース本郷「OPEN SITE 5」採択企画)「スローアクター」(2019 / 駒込倉庫 / 企画構成:砂山太一)。主なグループ展に「Encounters in Parallel」(2021 / ANB Tokyo / 企画:山峰潤也・三木茜)「Emergency Call」(2020 / 電話回線 / 企画:大岩雄典)
バカンス / 2020 / インスタレーション / 写真:永田康祐
無闇 / 2021 / インスタレーション / 写真:屋上
米光一成|twitternote
ゲーム作家。 1964年生まれ。広島県出身。代表作「ぷよぷよ」「はぁって言うゲーム」「変顔マッチ」「BAROQUE」「記憶交換ノ儀式」「はっきよいゲーム」「レディファースト」等。2021年11月に「あいうえバトル」と「むちゃぶりノート」をリリース。デジタルハリウッド大学教授。池袋コミュニティ・カレッジ「表現道場」の道場主。
あいうえバトル / 2021 / ゲーム
岸井大輔|website
劇作家。1995年より、他ジャンルで遂行された形式化が演劇でも可能かを問う作品群を発表している。近年は戯曲概念の練り直しを中心に理論的な仕事をしつつ、一軒家を借りてPARAと名付け運営している。代表作「東京の条件」「始末をかく」「好きにやることの喜劇(コメディー)」。多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科非常勤講師、美学校講師。現在「ポストコンテンポラリーアート」概念錬成中。
写真:矢木奏
会期
イベントは日付をクリックで詳細
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1.31 | 2.1 | |||||
11 | 12 | |||||
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | ||||||
2.28 | 3.1 |
2.11-20
展示
会期|2月11日/金・祝/- 2月20日/日/
休み|2月15日/火/
開場時間|13:00-19:00
会場|PARA(住所は予約者に通知)
池袋駅(JR・東京メトロ・東武)から電車10分さらに徒歩5分
※会場に駐車場はありません
2.11
トークイベント
オープニングトーク(無料放送)
日時|2月11日 / 金・祝 / 20:00 –
登壇|大岩雄典、岸井大輔、米光一成
2人の作家と企画者で企画全体の紹介をします。この回は参加登録なしでご覧いただけます。
2.12
トークイベント
コントとゲームとインスタレーション
日時|2月12日 / 土曜 / 20:00 –
登壇|ワクサカソウヘイ、大岩雄典、米光一成
「コントはインスタレーションである」と言うコント作家のワクサカソウヘイをゲストに、シーンを体験する作品のもつ魅力を考えます。
ワクサカソウヘイ|twitter磯zine
文筆家・脚本家・舞台制作業・コント作家。東京都出身。ルポとコントをフィールドにして活動。男性ブランコの単独ライブで演出を担当している。著書に『今日もひとり、ディズニーランドで』(幻冬舎、2018年)、『変な鳥 ヤバい鳥 どでか図鑑』(2020年、エイワーク)などがある。合同会社おばけ・ 代表取締役。
2.13
トークイベント
米光一成 アナログゲーム全自作を「人数・時間・対象年齢」で振り返る
日時|2月13日 / 日曜 / 20:00 –
登壇|米光一成、岸井大輔(聞き手)
ビデオゲームからボードゲームまで、また様々な書籍やグッズを世に問うてきたゲーム作家の米光が、自作を「仕様」の観点から振り返る。
2.14
演出家とゲームをプレイする
『あいうえバトル』のゲームメイク
日時|2月14日 / 月曜 / 20:00 –
演出|篠田千明
演劇作家・演出家の篠田千明が、『あいうえバトル』のゲーム戦術をいくつか考案し、実戦で試してみる。
篠田千明|twitter
2004年に多摩美術大学の同級生と快快を立ち上げ、2012年に脱退するまで、中心メンバーとして主に演出、脚本、企画を手がける。
以後、バンコクを拠点としソロ活動を続ける。「四つの機劇」「非劇」と、劇の成り立ちそのものを問う作品や、チリの作家の戯曲を元にした人間を見る動物園「ZOO」、その場に来た人が歩くことで革命をシュミレーションする「道をわたる」などを製作している。
2018年Bangkok Biennialで「超常現象館」を主催。2019年台北で「ADAM artist lab」、マニラWSKフェスティバル「Music Hacker’s lab」参加。
2.15(展示は休み)
演出家とゲームをプレイする
「クソゲー化拡張パック」で『想像と言葉』をPLAY
日時|2月15日 / 火曜 / 20:00 –
演出|谷竜一
詩人・演劇作家の谷竜一が考案した「クソゲー化拡張パック」で、ゲーム『想像と言葉』(米光一成・神谷聡子の共作)をクソゲー化し、参加者と一緒にzoomでやってみる実況です。参加者募集中。
参加条件
・日本語で会話ができる方
・オンラインミーティングツール「zoom」が使用できる方
・ジェントルな心でプレイできる方
谷竜一|website
1984年福井県生。詩人、演劇作家。舞台芸術ユニット「集団:歩行訓練」(ウェブサイト改修中)代表。山口大学教育学部卒。東京芸術大学大学院音楽研究科芸術環境創造研究分野(修士)修了。社会に内在する演劇性を基盤に、対話によってルールを設計。シリアスに、しかしあくまで軽やかに作品を答えるべき問題に転化する作風で、独特の評価を得ている。主な作品に『常識のコレクション』(2014〜)、『ゲームの終わり』(2013, 作:S.Beckett)、『不変の価値』(2012, 「F/T12」公募プログラム他)。
文化芸術事業のディレクター・コーディネーター・マネージャーとしても活動。演劇の仕組みや視座をもとに、多様なジャンルの事業企画・制作・運営で力を発揮している。
2021年7月より京都芸術センタープログラムディレクター。「未来の運動会」研究員。ベイビーシアターカンパニー「BEBERICA theater company」ドラマトゥルク。バンド「swimm」ではポエトリーリーディング等を担当。
2.16
トークイベント
「ゲームを演出してみてどうでしたか」
日時|2月16日 / 水曜 / 20:00 –
登壇|篠田千明、谷竜一、米光一成
2日間(2.14、15)にわたり、米光ゲームを演出つきでPLAY・実況してみたのを経て、演出を手掛けた2人と作家米光とのトークをお届けします。
篠田千明
谷竜一
2.17
トークイベント
崇高とインスタレーション
日時|2月17日 / 木曜 / 20:00 –
登壇|星野太、大岩雄典
体験型の作品は、アートにおいていつから・どのようにあり、何故近年隆盛しているのか。『美学のプラクティス』を上梓されたばかりの星野太さんをゲストに、作家でインスタレーションの研究も手掛ける大岩とトークします。
星野太|website
1983年生まれ。美学、表象文化論。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授。おもな著書に『美学のプラクティス』(水声社、2021年)、『崇高の修辞学』(月曜社、2017年)、訳書にジャン=フランソワ・リオタール『崇高の分析論』(法政大学出版局、2020年)などがある。
2.18
トークイベント
ルールは開かれていて閉じている(録画放送)
日時|2月18日 / 金曜 / 20:00 –
登壇|柴幸男、米光一成、大岩雄典
上演のルールが開示されているような劇作に定評がある劇作家の柴幸男は、子育ての経験から、ルールを理解する年齢などのもつ閉鎖性を考えたそうです。「参加型」の開かれ方、閉ざされ方を、ゲーム・美術・演劇の視点から考えます。
柴幸男|「ままごと」website
劇作家・演出家・ままごと主宰。青年団演出部。多摩美術大学専任講師。
劇場から船上まで、学芸会から工場見学まで、場所や形態を問わない演劇活動を全国各地で行う。2010年『わが星』で第54回岸田國士戯曲賞を受賞。近年は小豆島や横浜、台湾などに長期滞在し地域に根ざした演劇を継続的に上演。その他の主な作品に、家族の朝食を一人で演じる『反復かつ連続』、女性の成長と歩行を重ねる『あゆみ』、高校生との創作『わたしの星』など。2014年より『戯曲公開プロジェクト』を開始、戯曲を無料公開し多くの上演機会を設けている。
2.19
トークイベント
大岩雄典 全インスタレーションを「人数・時間・対象年齢」で振り返る
日時|2月19日 / 土曜 / 20:00 –
登壇|大岩雄典
テクスト、映像、オブジェ、セット、インタラクション……などを組み合わせることでインスタレーションやアートの「仕様」を考えてきた美術家・大岩が自作を振り返ります。
2.20
トークイベント
エンディング
日時|2月20日 / 日曜 / 20:00 –
登壇|大岩雄典、岸井大輔、米光一成
10日間の放送と展示を経てあらためて、体験する作品の魅力を考えます。放送を聴いたお客さんからの質問や感想に答えながら進めます。おたよりお待ちしています。