CROSS REVIEW

クロスレビュー特典

ほぼ毎週水曜日21時―、齋藤恵汰と岸井大輔が、レビュアーをゲストに迎えてお送りするオンライン番組とその録画。クロスレビューの年間パスポートを購入された方へむけた特典放送です。各回のみを視聴される場合は2000円、申し込みは co.playsandworks@gmail.com まで、タイトルを「クロスレビュー特典のみ」とし、希望日をお知らせください。

年間パスポートで視聴する

岸井大輔(きしい・だいすけ)
劇作家。1970年生。PLAYSandWORKS主宰。美学校講師、多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科非常勤講師。他ジャンルで行われた形式化を演劇でやるとどうなるかを考え試している。代表作「東京の条件」「始末をかく」「好きにやることの喜劇(コメディー)」現在ポストコンテンポラリーアート理論錬成中。
PLAYSandWORKS https://playsand.work/s/

齋藤恵汰(さいとう・けいた)
1987年生まれ。美術家。発表形式はキュレーション、編集、劇作、創業など。2008年、都市空間におけるランドアート作品として『渋家』を制作。2013年ころまで渋家名義にて多数の展覧会を企画。2013年、『アートフェア東京』にコレクティブ・ハウジングを不動産取引の手法で売買するコンセプチュアルアート作品『オーナーチェンジ』を出品、NHKニュース7などで報道。同時期、NHK Eテレ「ニッポンのジレンマ」に出演し話題となる。その後、演劇作品『機劇』(森下スタジオ、2015年)、『非劇』(吉祥寺シアター、2015年)の劇作を行う。2015年より若手批評冊子「アーギュメンツ」を企画・制作。主な展覧会に『私戦と風景』(原爆の図 丸木美術館、2016年)、『自営と共在』(BARRAK、2017年)、『構造と表面』(駒込倉庫、2019年)など。現在は金沢でアーティストインレジデンスを運営しながら沖縄で映画を製作している。

スケジュール/ゲスト

9月29日(水) ゲスト 岩淵拓郎 山本佳奈子

「90年代の音楽」
8月の放送で岩淵はオリンピック閉会式を90年代のお葬式と称した。ではその90年代とはどういうものなのか、中国現代音楽ライター山本を聞き手に岩淵と岸井の思い出から歴史に遡行する。

岩淵拓郎(いわぶち・たくろう)
美術家を経て、現在フリーの編集者。主にアート関連の書籍・冊子の編集、文化や地域に関するプロジェクトの企画・制作など。編著に『内子座〜地域が支える町の劇場の100年』(学芸出版社/愛媛出版文化賞)ほか、野村誠・鈴木潤著『音楽の根っこ』(日本センチュリー交響楽団)ほか。2014年に子どものためのワークショッププログラム「なんだこれ?!サークル」を発案し、国内外で実施。一般批評学会所属。ワールドカップがある年の初夏はいつもマルセイユに行く(次は2022年!!!!!!!!)。
https://mediapicnic.com/

山本佳奈子(やまもと・かなこ)
ライター。アジア(特に中国語圏)のメインストリームではない音楽や、社会と強く関わりをもつ表現活動に焦点をあて、ウェブzine「Offshore」にてインタビュー記事を執筆。不定期に発行している紙のzineではエッセイを書く。尼崎市出身。
https://offshore-mcc.net

10月6日(水) ゲスト 河野聡子

「『書物と貨幣の五千年史』永田希」
クロスレビュワーの一人書評家永田希さんが集英社新書から新刊を出す。ので、詩人・書評家の河野聡子さんと岸井でレビューします。
書物と貨幣の五千年史

河野聡子(こうの・さとこ)
詩人、書評家。ヴァーバル・アート・ユニットTOLTA代表。刊行詩集に『時計一族』(思潮社) 『やねとふね』(マイナビ出版)『地上で起きた出来事はぜんぶここからみている』(いぬのせなか座)。書評や論考、エッセイを文芸誌、新聞等に寄稿。実験音楽のユニット「実験音楽とシアターのためのアンサンブル」でも活動している。

10月20日(水) ゲスト 田中里奈 永田希

「團伊玖磨」
10月に扱うオペラ「夕鶴」。木下順二作岡田利規演出だけで現代日本語演劇の事件ですが、作曲の團伊玖磨もまた日本の大作曲家。せっかくなので観劇前に予習します。とはいえ岸井の事前知識は「ぞうさん作曲した人だなあ」くらいというと興行研究者田中さんから「序曲「東京オリンピック」も作曲していますね…」と突っ込みが。書評家の永田さんも「半可通ですが日本の作曲家興味あるんですよ」と参戦。放送参加者と0から予習したいと思います。
日本の音楽家を知るシリーズ 團伊玖磨

田中里奈(たなか・りな)
興行研究者、批評家。明治大学国際日本学研究科博士課程修了。博士(国際日本学)。2017年度オーストリア国立音楽大学音楽社会学研究所招聘研究員。2019年、International Federation for Theatre Research, Helsinki Prize受賞。2020年より明治大学国際日本学部助教。神奈川大学/慶應義塾大学非常勤講師。最新の論文は「ミュージカルの変異と生存戦略―『マリー・アントワネット』の興行史をめぐって―」(『演劇学論集』71、日本演劇学会)。
researchmap https://researchmap.jp/rhtanaka

永田希(ながた・のぞみ)
書評家・文筆家。『週刊金曜日』書評委員。『ダ・ヴィンチ』でブックウォッチャーの1人として毎号選書と書評を担当。『このマンガがすごい!』『図書新聞』『週刊読書人』などに執筆。時間銀行書店店主。 2020年、『積読こそが完全な読書術である』(イースト・プレス)刊行。2021年夏以降に『世界は「見えない箱」でできている』(仮)を集英社新書から刊行予定。
Twitter https://twitter.com/nnnnnnnnnnn

10月27日(水) ゲスト 鞍田崇 田中里奈

「コロナ禍にぼーっと物を眺める」
8月のクロスレビューでオンラインものは説明過剰になりやすいなど、コロナで物を眺める機会が失われつつあるのではないかという問題提起がされた。そこでゲストにハイデガー研究から民藝の紹介へと至る「物を眺める」哲学者鞍田崇さんをお呼びし、田中里奈と考える。
https://peatix.com/event/2968468
(このイベントはクロスレビュー年間パスポートの方には追加料金なしでご覧いただけます。イベントページはこちらですが年パスお持ちの方はお申込みの必要はありません)

田中里奈(たなか・りな)
興行研究者、批評家。明治大学国際日本学研究科博士課程修了。博士(国際日本学)。2017年度オーストリア国立音楽大学音楽社会学研究所招聘研究員。2019年、International Federation for Theatre Research, Helsinki Prize受賞。2020年より明治大学国際日本学部助教。神奈川大学/慶應義塾大学非常勤講師。最新の論文は「ミュージカルの変異と生存戦略―『マリー・アントワネット』の興行史をめぐって―」(『演劇学論集』71、日本演劇学会)。
researchmap https://researchmap.jp/rhtanaka

放送/録画済み特典

5月5日(水) ゲスト 田中里奈
5月19日(水) ゲスト 永田希
5月26日(水) ゲスト 山本浩貴
5月29日(土) ゲスト 永田希 大岩雄典

「マイシティ」PLAY音声
同じ相手と24回やらないとクリアできないボードゲーム「マイシティ」。5月クロスレビューで扱いますが、放送聞きたいけど自分でやるのは大変そうという方のため、たいへん陽気な3人によるPLAY音声頒布します。
やる人 永田希(書評家)、斉藤恵太(アーティスト)、大岩雄典(アーティスト)

6月2日(水) ゲスト 米光一成
6月9日(水) ゲスト 西尾佳織
6月16日(水) ゲスト 河野聡子
6月23日(水) ゲスト 田中里奈

「チェ=ゲバラと魔法にかけられて」
宝塚のチェ=ゲバラがやばい!と田中の紹介に、斎藤・岸井も録画で見ることに。
その際、ディズニーの「魔法にかけられて」とクロスレビューします。

7月14日(水) ゲスト 山本浩貴

「ザ・ファブル」
なろうな異世界転生とかキングダムや進撃の巨人のようなチート主人公を考えてみたいという岸井の提案に山本がヤンマガの「ザ・ファブル」で応答したのが面白かったので3人で読んでレビューします。

7月21日(水) ゲスト 西尾佳織

「多田富雄 創作能『長崎の聖母』読書会」
8月のクロスレビューで銕仙会公演「ヤコブの井戸」を取り上げるにあたり、同時上演される多田富雄「長崎の聖母」の謡曲を戯曲として、レビュワーの鳥公園主宰西尾佳織さんと読書会します。予約いただいた方には戯曲の入手方法もご案内します。マイクとカメラをオンにしてご参加ください。

7月28日(水) ゲスト 岩淵拓郎
8月3日(水) ゲスト 永田希 斉藤恵太 大岩雄典

「パフェ」
書評家の永田さんはパフェ好きとしても知られています。先月のゲーム音声に参加した斎藤・大岩も甘味好き。ということでパフェ批評を試みながらの食べ歩き写真と音声をお届けします。

8月18日(水) ゲスト 山本佳奈子 田中里奈

「THERE IS NO MUSIC FROM CHINA と李香蘭」
ゲストは中国現代音楽の山本佳奈子さんと、興行研究の田中里奈さん。10月よりレビュアー参加の山本佳奈子のあげた「THERE IS NO MUSIC FROM CHINA」。文脈がわからないと理解不能と思われるこの作品を中国つながりで劇団四季ミュージカル「李香蘭」とクロスレビュー。

8月25日(水) ゲスト 柿並良佑

「『操作』について」
柿並良佑 6月のクロスレビューでキーワードとなった「操作」をジャン=リュック・ナンシーの研究などで知られる哲学研究者柿並良佑さんと深堀してみた。ジャンルを横断してレビューすることと操作のつながりから本企画の意義が見えてくる2時間。

9月15日(水) ゲスト 山本浩貴

「BEASTARS」
現代の動物論と漫画は似ているという7月14日の特典放送の仮説を深めるため話題の動物漫画のレビューを試みます。

9月22日(水) ゲスト 石田祐規

9月のクロスレビューで扱う「ミクロマクロクライムシティ」のプレイ音声です。放送前にやれない方はこちらをお聞きください