#9 2022年2月28日
ライター(映画・演劇)稲垣貴俊+現代美術(日本・韓国)紺野優希+ライター山本ぽてと
ヨン・サンホ「地獄が呼んでいる」
PERFORM「Perform Collection System」
荒木優太「在野研究ビギナーズ」
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クロスレビューとは?
深く広く楽しみたい。けれどコンテンツの沼は深すぎ、ネットは広大で、どうしても自分の慣れ親しんだジャンルばかり楽しんでしまう。そんな人に様々なジャンルを紹介していくオンライン番組です。
毎月、専門の異なる3名のレビュアーが、分野の異なる3つのコンテンツを共有し、3人で語りつくします。
1年で36のコンテンツと様々なレベルのレビューを紹介。新たな作品や表現との出会いこそ、人生を変えていく。そう信じる皆さん是非ご鑑賞ください。
稲垣貴俊(いながき・たかとし)
1989年生まれ。ライター/ドラマトゥルク。映画・ドラマ・舞台が専門。 『マトリックス レザレクションズ』(21)『TENET テネット』(20)『返校 言葉が消えた日』(19)『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(21)『ディア・エヴァン・ハンセン』(21)など劇場用プログラムの寄稿・編集をはじめ、媒体寄稿多数。舞台作品には、PARCOプロデュース『藪原検校』(杉原邦生演出)などにドラマトゥルクとして参加。木ノ下歌舞伎 企画員。
紺野優希(こんの・ゆうき)
韓国や日本で美術展を見て文章にしています。「アフター・10.12」(Audio Visual Pavilion, Seoul, Korea)、「韓国からの8人」(パープルームギャラリー、相模原)、パク・ジヘ個展「Lepidoptera」(FINCH ARTS、京都)などの企画に協力。
山本ぽてと(やまもと・ぽてと)
1991年沖縄県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社シノドスに入社。退社後、フリーライターとして活動中。企画・構成に飯田泰之『経済学講義』(ちくま新書)など。B面の岩波新書で「在野に学問あり」、BLOGOSにて「スポーツぎらい」を連載中。
モデレーター・司会 = 山本浩貴
山本浩貴(やまもと・ひろき)
文化研究者、アーティスト。1986年千葉県生まれ。一橋大学社会学部卒。ロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アーツにて修士号と博士号を取得。2013~18年、ロンドン芸術大学トランスナショナル・アート研究センター(TrAIN)博士研究員。韓国・光州のアジア・カルチャー・センター研究員、香港理工大学ポストドクトラル・フェローを経て2020年から2021年3月まで東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科助教。現在、金沢美術工芸大学講師。著書に『現代美術史 欧米、日本、トランスナショナル』(中央公論新社、2019年)、『トランスナショナルなアジアにおけるメディアと文化 発散と収束』(ラトガース大学出版、2020年)など。
映画と演劇を中心に旺盛な批評活動を展開する稲垣貴俊さんからは韓国発のTVサスペンス「地獄が呼んでいる」。 全6話のエピソードは現代世界に神と宗教をめぐる壮大な物語を描き出す。 企画・構成・編集とマルチな仕事をこなしつつ自身もライターとして活動する山本ぽてとさんからは荒木優太編『在野研究ビギナーズ』。 大学に所属せずに研究活動を行う多彩な「在野」研究者たちの日々の暮らしや研究方法が記されている。 日本と韓国の二拠点で現代美術を中心とした批評活動を行う紺野優希さんは「Perform Collection System」。 韓英バイリンガルのオンライン・プラットフォームには8人の研究者による成果が示されている。 「神・宗教」「在野」「オンライン」という異なるフィールドにおける多層的な視点が合流し、衝突する議論の場になるだろう。